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7月は北海道グルメ旅行!幻のエビにメロン、親しい仲間と出かけよう
- 2016年5月30日
「知られざる北海道のご当地グルメ!」と銘打ってスタートしようとしておりましたが、もはや「美味しい情報」を隠し通せる世の中ではありませんでした。「知られざる…」のつもりだった情報が、ほんの少し検索しただけで出てくる、出てくる…。
気を取り直して…。ここは正攻法で、北海道グルメの原点や北海道らしさというべき「素材(食材)」にちょっぴりこだわりつつ、北海道グルメドライブ計画風に進めてみましょう。
北海道の初夏はおどろくほどグルメ満載!
北海道のグルメや食材は、どちらかというと秋・冬のイメージが強いのではないでしょうか。もちろんその通りなのですが、これから迎える爽やかな初夏という季節も秋・冬に負けず劣らず、グルメをたっぷり楽しめる季節なんですよ!
しかも、市場には多く出回らないレアな食材も多いというのが北海道の初夏グルメ。本州のようにはっきりとした梅雨がなく、青空と心地良い風に出会うチャンスが多い季節でもありますから、ドライブ旅行にもぴったりの季節です。
そんな北海道ドライブ旅行の予備知識的ですが、北海道は大ざっぱに「道南」「道央」「道北」「道東」の4エリアに分けて紹介されることが多いものです。お手もとの旅行ガイドブックやパンフレット、ロードマップ(道路地図)などの紹介でも、概ねこの4分割が用いられているのではないでしょうか。
皆さまは、どのエリアに最も魅力を感じていらっしゃいますか!?今回は各エリアの「これぞ!」というメニューやグルメ、食材にスポットを当ててみようと思います。
函館を中心とした「道南」グルメは品数豊富!
「函館といえば…」と思い出すグルメや食材、いろいろありませんか?
朝食はテッパン、お約束の「函館朝市」で海鮮三昧。お昼は塩ラーメン?「五島軒(ごとうけん)」のカレーも捨てがたい!?「ラッキーピエロ」もありますよ。それと、コンビニグルメ派でしたら「ハセスト」でやきとり弁当、胃袋の大きさに自信があるという方は、トルコライスまたはシスコライスという選択肢も!
ちなみに「ラッキーピエロ」につきましては、こちらの記事もぜひ併せてご覧ください。
»『方言で旅する北海道!極上ご当地グルメと一緒に味わう道民アレコレ』
それにしても、すぐに思い浮かぶ定番中の定番だけで、いとも簡単にこれだけの品数を並べることができる函館のグルメ力、本当に素晴らしいですね。
■森町「いかめし」で勝負!
いったい何の勝負なのかよくわかりませんが、他の海鮮を始めとする食材やグルメではなく、定番すぎると言って過言ではない「いかめし」をピックアップさせていただきました。
「いかめし」は、北海道外では北海道物産展や全国駅弁大会などの常連であると聞きます。それでもなお、皆さまにはぜひ、発祥の地である森町で本場の「いかめし」をご賞味いただきたいのです。
海沿いの街である森町に到着したら、何はさておき森駅前に向かい、温もり残る「いかめし」をゲットです。潮風に吹かれながら味わう「いかめし」は絶品ですよ!
■お刺身とはひと味違ったイカの楽しみ方
そして森町の「いかめし」は、「イカが固い」「大きすぎる」「食べにくい」などといった「いかめし」に対するネガティブな要素を全て忘れさせてくれます。
包丁などを使い切り分ける必要はありません。ほんの少し歯を立てるだけで「サクッ」とかみ切ることができます。使われているイカは、函館の海産物としても有名なスルメイカです。
スルメイカは風味・旨味ともに豊かなイカ。このイカに詰められて炊きあげられたごはん(もち米とうるち米)との相性は抜群。噛むほどにイカとごはんの旨味が広がり…。
ドライブ途中、ちょっと「小腹が空いた…」といったときのお腹の足しには「もうちょっと食べたい…」という寸止めで。それには、二人で1箱が最適です。
札幌・千歳起点が便利な「道央」はあれこれ楽しめる!
あれこれ楽しめるがゆえに、何かに絞ってスポットを当てるのは難しいものです。ラーメンやジンギスカン、お寿司では普通すぎますし、八角(魚の名前です)などは冬の魚ですし…。
ここは思い切って「ジビエ」はいかがでしょうか。特に北海道では「エゾシカ肉」を美味しくいただける機会とお店が飛躍的に増えています。札幌であれば、ジビエを提供してくれるお店探しに、それほど苦労することはないでしょう。和食、洋食といったジャンルも選べます。
■エゾシカ肉にも産地があるらしい!
ジビエを提供してくれるお店の料理、特にエゾシカ肉に関して、「日高産」ですとか「登別産」などといった表記がされているところを多く目にするようになりました。
気になっていたので少し調べてみると、どうやらエゾシカ肉の安全性と衛生面について「一般社団法人エゾシカ協会」から認証を受けた認証食肉処理施設あるいは認証食肉加工施設がある場所と一致しているようです。ジビエを安心して楽しむには、ありがたい仕組みですね。
そして、さらにジビエが普及していけば、もしかしたら牛肉並みに「●●エゾシカ」などといった「ブランド鹿」が誕生したりするのでしょうか。ジビエの今後が楽しみです。
■岩見沢のキジ、滝川のアイガモ料理も
どこまでをジビエと言ってよいものか微妙なところではありますが、エゾシカ料理以外にも楽しめるお肉があります。
そこそこ有名なところでは、岩見沢の「キジ肉」や滝川の「アイガモ料理」が美味です。
いずれの街も、こうした「目的」がなければ話題に上ることが少ない街です。この機会にぜひ「ネタ」として、皆さまの「引き出し」に収めておいていただけるとうれしいです。
そして、ジビエとくればワインや地酒、ビールについても料理に合わせたいですよね。北海道内各地には、大小さまざまなワイナリーや酒蔵、クラフトビールがあります。そうした銘柄が集まりやすいのもまた、道央圏・札幌の利点のひとつ。楽しまない手はありませんよね!
お気に入りのワインやお酒、クラフトビールを探すというのも、グルメな楽しみの一つです。
富良野・美瑛・旭川周辺から稚内までと選択肢が多い「道北」ではこのフルーツ!
道北エリアは範囲が広大なだけでなく、場所によってグルメの方向性が大きく違っています。旭川から美瑛、富良野に向けての内陸部は、やはり山の幸多し。
同じく旭川から留萌、そして稚内方面にかけては海・山の幸いずれも楽しめます。天塩(てしお)、豊富(とよとみ)、浜頓別(はまとんべつ)、猿払(さるふつ)近辺では、ヨーグルトやチーズなどの乳製品も美味しいですよ!
ちなみに旭川は、そんなエリアの真ん中に位置しています。今ほど物流が発達していなかったその昔は、「日本海とオホーツク海の海の幸、そして近隣の山の幸が集まる」北海道きってのグルメな街だったそうです。
その名残が今も色濃く残っていますので、旭川にお出かけの際にはぜひ堪能しましょう。「3・6街(さんろくがい)」という道北随一の繁華街が楽しめます!
そんな欲ばりエリアの「道北」ですが、今回は美瑛、富良野方面を目指してみましょう。
■レアな「ふらのメロン【青肉】」を!
このルートでは「ふらのメロン」をおすすめしておこうと思います。それも、夕張メロンでおなじみの「赤肉(オレンジ色の果肉)」メロンではなく、爽やかでジューシーなグリーンがまぶしい「青肉(グリーンの果肉)」メロンのほうです。
といっても、昔ながらのつるんとしたプリンスメロンのような品種ではなく、ネットが美しい立派なマスクメロンの仲間です。
ふらのメロンは、香りが爽やか。口あたりや甘さも上品な味わいです。飲食店などで提供されているところを見つけたら、たとえ「赤肉メロン」であっても、迷わず試してください。たぶん、皆さまの「メロン観」が変わります。そしてきっと、人に語りたくなると思いますよ!
ふらのメロンの「青肉」が出回る時季としては、7月上旬から下旬前後までとわずかな期間です。市場に出回る量も「少ない」と聞きますので、本当にレアなメロンなんです。
「青肉のふらのメロン、絶対に食べたい!」場合は、国道38号沿いに並ぶロードサイドの直売所が狙い目です。
■「サンタのヒゲ」はもう味わいましたか?
残念ながら青肉メロンは使われていませんが、半分にカットされたメロンにソフトクリームが乗ったポプラファーム「サンタのヒゲ」も人気ですよね。富良野にあるお店は、近年大きなショッピングセンターの敷地に店舗を移し、とても立ち寄りやすくなりました。
こちらは旭川・美瑛・富良野を結ぶ国道237号沿い。ラベンダーで有名な「ファーム富田」からわりと近いですから、ラベンダーを見た帰りに立ち寄るのにちょうど良いかもしれません。
また「サンタのヒゲ」は、小樽のポプラファームでも食することができますので、「今回は道北はムリ…」といった場合でも味わうことができます。
エビ好きにはたまらない「道東」の初夏!
北海道といえばカニ! でも、初夏の道東に限っては「エビである」と断言します。特に知床やオホーツク海エリアにお出かけなら、「エビ三昧の日」を1日は設定すべきです。
留萌(るもい)や増毛(ましけ)、羽幌(はぼろ)など日本海側のほうが有名ではありますが、知床や釧路、根室など道東の海でもエビが上がります。ボタンエビ、ナンバンエビ(甘エビ)、そしてなんと言っても、初夏の道東といえば「北海シマエビ」です!
■北海シマエビの前に「ブドウエビ」をおすすめしたい!
ところで突然ですが、「ブドウエビ」をご存じですか?
「幻のエビ」と呼ばれることがある、とても美味しく稀少なエビです。水揚げされるのは、主に知床の羅臼漁港です。
ブドウエビという名前の由来は、その体色。深紅というより「葡萄色」に近いためだと言われています。そしてその葡萄色は、鮮度の低下とともに白く色落ちしていくそうです。すなわち、葡萄色のブドウエビは新鮮な証拠なわけですね。
ブドウエビの味わいといえば「濃厚さ」がウリです。そして、濃厚なのに「コリコリ」「ぷりっぷり」です。もちろんお刺身がおすすめ。そして、エビならではの「甘み」を楽しみたい場合は、色落ち覚悟で、少し時間を置いてから食べると良いそうです。
「ブドウエビ」の旬(漁期)は7月から9月。ただし、一定量を漁獲するとそこで終漁となるそうです。しかも羅臼漁港での水揚げ量は「10数kg程度/1日」といえば、その稀少具合についてご理解いただけますでしょうか。
稀少なエビゆえお値段はそれなりですが、お刺身で供してくれるお店では「迷わず注文」です! 迷っている間に品切れしてしまうかもしれません!!
■道東の初夏に「北海シマエビ」は欠かせません。
知床半島と根室半島に挟まれた海岸線のちょうど真ん中あたり、ヒョロッと飛び出した麦の穂のような半島に囲まれた海が、北海シマエビの故郷「野付(のつけ)湾」です。湾の奥に、帆をかけた「打瀬舟」による「北海シマエビ漁」で有名な尾岱沼(おだいとう)が位置しています。打瀬舟と野付湾は『北海道遺産』にもなっています。
「北海シマエビ」の旬(漁期)は、先にご紹介したブドウエビとも重なる6月下旬から7月下旬。ちなみにこれは初夏の漁期。北海シマエビは秋10月下旬から11月上旬にも漁期がやってきます。
一般に、たいていの場合供される北海シマエビは塩ゆでされています。鮮やかな赤に縞模様が浮き出た北海シマエビは、それはそれで大変美味。カニに負けない満足度を得られるはずです。
しかし、獲れたて新鮮な北海シマエビは、お刺身だけでなく「躍り食い」もできます。そしてエビ好きの皆さまには、ぜひとも、この「躍り食い」にチャレンジしていただきたいと思うのです。
1匹目こそ勇気が要りますが(笑)、北海シマエビの躍り食いを知ってしまったが最後、もう普通のエビ好きには戻れません。パリ、コリ、プリ、そしてほんのり塩味とともにジュワーっと広がる旨み…。たまりません。
■エビを堪能するローテーション!?
おまけのような扱いで申しわけないのですが、ボタンエビも忘れてはいけません。
ブドウエビ、北海シマエビ、そしてボタンエビを、もしいちどきに堪能できる機会に恵まれたなら、食べる順番に気を付けるべきです。
その順番とは、北海シマエビ「躍り食い」→ボタンエビ→ブドウエビ→再び北海シマエビ「躍り食い」です。しかしこの食べ方は、ヘビーローテーションしてしまいがちなので、気を付けて楽しんでください!