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雪道も安心な北海道ドライブ!コツと対策を覚えて冬も安全に楽しもう
- 2015年11月24日
ドライブ好きの皆さまこんにちは!レンタカー屋がお送りする北海道ドライブ情報「くるたび」編集部です。
先の記事で「北海道をレンタカーで巡る旅、晩秋〜初冬は、実はうってつけの季節」とご紹介させていただきました。晩秋の平地から、山間部へと近づくにつれて進む冬。豊かな自然が移ろう神秘を目の当たりにするよろこび。最上級のグルメ、そしてぬくぬくの温泉。幸せを感じていただく素材には事欠かない季節なのです。
とはいえ「もう雪道になっているところもあるんでしょ?」「雪道ドライブは心配」という声が聞こえてきそうですね。でも、安心してください!ちょっとしたコツを押さえるだけで、雪道ドライブだって大丈夫!!
今回は、冬に北海道をレンタカーで巡る旅に向けて押さえておきたい「雪道ドライブのコツ」をお伝えいたしましょう。
ちょっとした「心構え」と正しい「運転姿勢」で冬道への怖さが消える!
不慣れで不安を感じてしまうであろう「雪道・冬道ドライブ」について、まずは最も基本的なコツから押さえていきましょう。その基本的なコツとは「心構え」とドライビングポジションとも言われる「運転姿勢」を点検することです。
◆冬道ドライブの心構え
「心構え」などと書き表すと、何やら難しそうな印象を受けるかもしれませんが、決してそんなことはありません。むしろ、あまりにも簡単すぎて拍子抜けしそうなほどです。
それは、「雪道・冬道は滑る」と常に意識しながらドライブすること。これは、どのような状態の道路でもです。
当たり前すぎるせいか、案外皆さま、この事実をことさら「意識しておこう」とはお考えにならないようなのです。頭の中には入っていることと思いますが、そこからさらに進めて、敢えて意識の全面に備えておいていただきたいのです。
また、よく言われる「急発進」や「急停止」「急ハンドル」といった「急が付く操作は避ける」というセオリーに従う備えにもなります。
きっとそれだけで、皆さまの雪道・冬道ドライブのクオリティは格段にアップするはずです。
◆ドライビングポジション、運転姿勢の点検を!
そして、次に重要なのポイントは、ドライビングポジションと呼ばれることもある「運転姿勢」です。
シートの角度、ハンドルやペダルとの距離など、いくつかのチェックポイントがあります。「正しい運転姿勢がよくわからない」という場合は、ぜひ事前に調べてみてください。極端に思われるかもしれませんが、一流レーシングドライバーの画像などを参考にするというのもアリだと思います。あるいは、ちょいのりレンタカー店舗スタッフにお尋ねいただくというのもOKです。
なぜ「運転姿勢が重要ポイントなのか?」といいますと、カラダに余計な力が入ってしまうと、滑りやすい雪道・冬道では運転しにくいばかりか、状況に応じた運転を行えない可能性が出てきてしまうためです。
◎シートの角度と位置
皆さまが普段運転されるとき、シートの角度はどのようにセットしていますか?深めに倒していることが多い場合は特にご注意ください。雪道・冬道では、できるだけ背筋が真っ直ぐに立つ位置あたりまで、起こし気味にセットしましょう。そして、ハンドルに手を掛けた際、軽く肘が曲がるくらいのシート位置がベストです。
深めの位置までシートを倒している場合、得られる視界の関係から、最も大切な確認ポイントである「路面状況」の把握が遅れることがあります。雪道・冬道が滑るのは目の前に広がる景色や前を行くクルマのせいではありません。路面状況のせいなのです。
また、シートを倒し気味の位置にセットしていると、クルマに、あるいは走行中の周囲で予期していなかった動きが起きた場合、まずは「カラダを起こす」ところから反応が始まるため、運転操作に一瞬の遅れが出てしまいます。その後慌てて操作をしようとするとそれだけで、先に記した「急が付く操作」になってしまう可能性が高まります。
さらには、「カラダを起こす」ためにハンドルにしがみつくような結果になってしまい、これもまた、ハンドル操作を遅らせることにつながりかねないのです。
シチュエーション別に雪道・冬道運転のコツを
なにやら冒頭から厳しめ?の言葉を連ねてしまいましたが、ぜひ皆さまには安全に、レンタカーで北海道を巡る旅を楽しんでいただきたいのです。
ここからは、この時季の北海道で見られる「雪道・冬道」の状況別に「運転のコツ」を見ていきましょう。
◆発進・停止時のコツは、アクセルとブレーキの踏み方にある!
まずは、ちょいのりレンタカー店舗を出てすぐに遭遇するはずの市街地での雪道・冬道運転のコツからお届けします。
交通量が多い市街地は、交差点も多く割と低速で走行することが多いはずです。しかし、低速だからといって油断は禁物です。正しい運転姿勢で周囲の状況に注意しながらドライブしましょう。明らかに「この道は滑る!」とわかっている場合は特に、発進・停止時に集中を切らさないようにしましょう。
◎ブレーキの踏み方のコツ
「停止時が怖い」という皆さまは、ぜひ「車間距離」を保つようにしましょう。そして、ブレーキの踏み方が最重要ポイントとなるということをぜひ覚えておいてください。
ブレーキは「ON・OFFスイッチ」ではありません。いくら低速でも「スイッチON」とばかりにブレーキを踏んでしまうと、クルマは簡単に滑り始めてしまいます。そして滑り始めたことに焦り、さらにブレーキを強く踏み…は、恐怖感が増すばかりですのでお勧めではありません。
ブレーキの踏み始めはできる限り優しく、そっと踏み込むイメージで!そしてクルマの状況をお尻に感じながら、踏み加減を調整…といったイメージです。
余裕を持って運転されていらっしゃる皆さまでしたら、ポンピングブレーキ(断続的にブレーキの踏み加減に強弱を付ける)を活用する場面です。また、ブレーキに関しては、もう一つ認識しておきたいことがあります。
ブレーキに関連してABSという機能を備えたクルマがあることをご存じですか?クルマがスリップし始めると、ブレーキペダルが「ガガガガガッ」となるあれです。雪道・冬道など極端に滑る道以外では、滅多に経験することはないでしょう。これはタイヤがブレーキによってロックする(回転が止まる)ことを避け、コントロール不能に陥らないようにしてくれる機能です。いざというときに慌てないよう、できれば広く安全な場所を見つけて、一度体験しておくと良いでしょう。
◎発進時のアクセルワークのコツ
街中で雪が降り始めると、道路に積もった雪を行き交う多くのクルマが踏み固め、「圧雪アイスバーン」という状況が生まれることがあります。白くスケートリンクのような路面状況となり、非常に滑りやすくなります。こうした路面状況では、先ほどお伝えした「ブレーキ」はもちろんのこと、発進時にもちょっとしたコツがあります。
まずはブレーキ同様、アクセルも「ON・OFFスイッチではない」ことを意識しましょう。雪道・冬道の発進時にはアクセルを踏み込んでもクルマは前に進まず、タイヤは空転するばかり…ということが起こりがちです。しかし、ここで焦ってしまっては、ますますのスリップを招いてしまいます。
コツは、一呼吸おいて発進操作を始めることです。「何それ?」などとおっしゃらないでください。
呼吸を整え、落ち着いてタイヤと路面の状況をイメージしながら、「ジワジワとアクセルを踏み始めること」が、発進時のスリップを避ける最善の方法です。
また「クリープ現象」という言葉をご存じですか?ブレーキペダルから足を上げると、アクセルを踏んでいないのにクルマが進みはじめるあの現象です。一呼吸置いている間、このクリープ現象を利用して少しクルマを「動かす」ことができればさらに、皆さまは「発進上手」になることができます。
◆郊外の幹線道路や高速道路
降雪があっても比較的除雪が行き届いていますので、走行しやすい道路が多いはずです。ここで押さえておくべきポイントは、急な路面状況の変化やクルマの動きの変化、周囲のクルマの動きに注意を払っておくことに尽きます。
路面状況が急に変わりやすい場所は、橋の上、日陰、トンネル出入り口、風が良く通る場所(降雪時に吹きだまりができやすい)などです。こうした場所に差し掛かった際、急に前のクルマのブレーキランプが点灯し、慌ててブレーキを踏みハンドルを切った…というのは、よくある事故のパターンです。ぜひ気をつけましょう!
先に記させていただいた「正しい運転姿勢」でしっかりと視覚情報を得られるようにしましょう。そして、少しでも「急が付く操作は避ける」ことを意識しておくのです。
また、降雪時には前を走るクルマや対向車が巻き上げる雪煙によって視界を奪われる可能性があります。これを避けるためにも、車間距離を充分に保つこと、スピードは控えめにすることを心がけましょう。しかし、視界を奪うのは雪煙だけではありません。
路面の雪が溶けかかっている場合、あるいは路面に散布された融雪剤や解氷剤の効果によって巻き上げられる水しぶきにも注意が必要です。特に融雪剤や解氷剤が含まれた水しぶきは、ベッタリとフロントウィンドウを覆います。ウインド・ウォッシャーを頻繁に使用することになりますので、翌日の出発時や途中の給油時に、ウォッシャー液の残量点検を怠らないようにしましょう。
◆峠道
北海道内をレンタカーで移動する旅において、大小の違いはあるものの、おそらく峠越えは避けては通れません。
冬の峠道というだけで「怖い」とお感じになるでしょうか?実は、運転に慣れている北海道民であるほど「滑る市街地のほうが怖いかも」と答えるかもしれません。ポイントさえしっかり押さえておけば、安全に峠を越えられるということを知っているからです。これまでお伝えしてきた「急が付く操作は避ける」ことと併せて、次に挙げる点がポイントとなります。
◆下り坂のカーブは「スローイン・スローアウト」で
そのポイントとは、「スローイン・スローアウト」です。冬の峠道で最も恐怖を感じるのは、下り坂のカーブではないでしょうか?恐怖心を抱けば抱くほどカラダが硬直し、状況に合わせた柔軟な操作をしにくくなってしまうものです。その怖さを感じさせるものの正体は「スピード」です。
雪道・冬道の峠ドライブのコツは、このスピードのコントロールです。「スローイン」とは、ゆっくりカーブに入ること。「スローアウト」とは、ゆっくりカーブを抜けることです。カーブに差し掛かる前に余裕を持って、本当に優しくブレーキを踏み、カーブに入るまでに充分にスピードを落としましょう。そしてカーブしている最中には、ブレーキを掛けたりアクセルの踏み込み量を変えてはいけません。一定の速度で、できるだけゆっくりスムーズにカーブを抜けることを心掛けるのです。それが鉄則です。
◆教習所で教わった「エンジンブレーキ」の出番です!
もし運転操作に余裕があるという皆さまは、ブレーキで充分に速度を落としたら、シフトレバーに付いている「オーバードライブボタン」を操作(解除)してみてください。このボタンが付いていない車種の場合は、シフトレバー根本の「Ds」や「S」(※)と表示されているポジションへシフトレバーを操作してみましょう。よくわからないという場合には、ちょいのりレンタカー店舗にて「エンジンブレーキの使い方を教えて!」とご用命ください。(※車種によって異なります。ちょいのりレンタカー店舗にてお尋ねください。)
この操作によって一段階低いギアで走ることになり、アクセルから足を離すと「エンジンブレーキ」がかかり、下り坂でスピードが増してしまうことを避けることができます。しかし、まだスピードが高い段階でこの操作をしてしまうと、最悪スリップしてコントロール不能になってしまう可能性がありますから、必ずブレーキで充分にスピードを落としてから操作することが重要です。
また、このギアが低い状態でアクセルを踏み込むと、クルマは通常のギアの時より強く加速します。下り坂が終わったら、先に操作したオーバードライブボタンやシフトレバーのポジションは、必ず元の位置に戻しましょう。この一連の操作は、急には行うことができるようになりません。操作に慣れている場合のみお試しください。
「雪道・冬道運転のコツ」まとめ
お伝えしてきたいことがたくさんあり過ぎて、ここまで長々とお付き合いさせてしまいました。最後に「雪道・冬道運転のコツ」の重要ポイントをまとめます。ぜひ、次のレンタカーで北海道を巡る旅にお役立てください。また、随時情報を追加していこうと考えておりますので、次の機会にまたぜひご確認いただければと思います。
ぜひ安全運転で、レンタカーで北海道を巡る旅をお楽しみください!
◆雪道・冬道ドライブ7つのポイント
- 良好な視界が得られ、路面状況を確認しやすい「運転姿勢」が大切
- 「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」など「急が付く操作」は禁物
- ブレーキ、アクセルペダルは「ON・OFFスイッチ」ではありません!操作は優しく、ゆっくりと
- 雪道・冬道の「停止のコツ」はじんわり踏むブレーキにある!車間距離とスピードの出し過ぎに注意を
- 雪道・冬道の「発進のコツ」は、一呼吸置くこと。クリープ現象も活用してゆっくり発進を
- 郊外の幹線道路や高速道路では、視界が奪われる可能性があるので注意を
- 峠道で恐怖を感じるのはスピードのせい。優しいブレーキで上手にスピードをコントロールしましょう!
◆雪道・冬道ドライブ必携アイテム
そうそう、もう一つ忘れていました!北海道で雪道・冬道をドライブするうえで忘れてはならない「必携アイテム」と「ドライブ時に気をつけたいこと」を付け加えておきます。
◎サングラス
特に新雪が積もった日、晴れ間のまぶしさは目を開けていられないほどです。サングラスをお忘れなく!また、雪であたり一面が真っ白になると、「ホワイトアウト」しそうになることがあります。スキーやスノーボードの経験があると「斜面の凸凹が見づらくるのと同じ状況」と言えばお解りいただけるのではないでしょうか。晴天から曇天で利用しやすい、ブラウン系のレンズ色が良いかもしれません。
◎紫外線、雪やけ対策もお忘れなく!
「雪やけ」という言葉があるとおり、雪による日焼けをしてしまう可能性があります。お肌を気にされる皆さまはぜひ対策を!雪やけは、雪面で乱反射した日光で起こります。つまり晴天の日は特に、「下(地面/雪面)からも紫外線を浴びるかも!」と考えておくべきです。また、長時間屋外で過ごす予定がある場合は「しもやけ対策」やスキンケアもお忘れなく!
◎給油に注意!
北海道内各地に点在する都市部を抜けると、極端にガソリンスタンドの数が少なくなります。また、地方に向かうほど「土・日・祝日は休業」「営業は17時まで」「お正月の営業は4日から」というガソリンスタンドも多くなるものです。
近ごろのクルマの燃費は驚異的ではありますが、距離が伸びる北海道でのドライブ時には、ガソリン残量にも気を配ってください。特に冬期間のガス欠は、もしかしたら命に関わる事態にもなり得ます。